日本で最も有名な電気街である秋葉原が、同地域内における店舗のビットコイン決済導入の増加と共に新たな時代へと進みつつある。

 

オタクの街から仮想通貨の街へ

 

秋葉原には、コンピューター関連の商品から、ゲーム、家電製品、エンタメグッズに至るまで、様々な商品を取り扱う店舗が立ち並ぶ巨大なエリアだ。最近ではゲーマーにも人気の地域で、アニメや漫画などのサブカルチャーでも盛り上がる日本における主要都市の1つだ。

秋葉原はハイテクな電化製品を取り扱う店舗が多いことから日本人のみならず旅行者からも注目を集めており、ごく最近までは、店舗での支払い方法としては現金のみを取り扱う所が大半であった。しかし現在では、テクノロジーやガジェットなどで栄えた秋葉原において決済面でもハイテクな技術を求める声が多く、仮想通貨の導入を進めようとする動きがあるようだ。

秋葉原のような場所で決済システムとして仮想通貨の導入が大きく進めば、メインストリームとしてビットコイン導入の流れが加速するだろうという期待は大きいが、正直に言えば、遅かったぐらいだろう。

現在では、ビットコインを受け付けている店舗の割合はごく少数だが、それでも急速にめまぐるしい成長を遂げているのは事実だ。

 

秋葉原が重要な理由

 

主にビックカメラがBitflyerと提携してビットコイン決済の受付を開始したのは有名だが、他にもパソコンSHOPアークもビットコインの他に、2ch発祥のモナーコインでの決済の受付を開始している。また、株式会社リクルーメントライフスタイルも自社のPOSアプリであるモバイル決済 for Airレジでのビットコイン決済受付を開始し、26万店舗の規模拡大を予定している。

ビットコインを実際に機能する通貨として利用される機会は爆発的に増加しつつあり、それは単なる小売業に限らないものとなってきている。同じく秋葉原で展開するPM会社、Dualtap Property ManagementもCoincheckを介したビットコイン決済導入を発表している。

スイス料理を提供しているAu Tokyoiteなどのレストランでもビットコインでの決済が可能だ。

 

ビッグ・イン・ジャパン

 

しかしながら、多くの店舗がSUICAPASMOのようなスマートカードを導入している中、ビットコイン決済の導入はまだまだ始まったばかりで、採用している店舗は少ない。そんな折、フェリカポケットマーケティングが同社の決済技術にビットコイン決済の機能の実装を予定しているとの報道があったのは記憶に新しい。ビットコインにとっては追い風となることは間違いないだろう。

実店舗におけるビットコインの実用的な採用方法に関してはどれが最善策なのかどの企業も模索している実験段階にある。Coincheckとリクルーメントライフスタイルによる決済アプリのリリースは、彼らが業界内で今でもリードを続けているというその証明だろう。