先週の秋葉原でも最も目立っていたのはマイニング関連のアイテムだった。マザーボードではASRockからATXサイズのH110モデル「H110 PRO BTC+」が登場している。税込み価格は1万6000円前後だが、週末を待たずに売り切れが連発した。PCIe x16スロット1基と12基のPCIe x1スロット(うち5基はエッジフリー)を備えたマイニング向きの仕様となっている。
H110 PRO BTC+に限らず、マイニング向けのパーツはどこのショップも入荷後即売り切れを繰り返している。Radeon RX 580/570カードはもちろん、PCIeスロットを外部に引き出せるライザーカードも複数枚購入されるため、「どれだけ大量に入荷しても潤沢といえない」(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)という状況だ。
相も変わらず加熱しているマイニング需要だが、購入層は変わってきているという。某ショップは「少し前までは外国人のお客さんが多勢でしたけど、ここにきて日本人のほうが目立つにようになってきました」と話す。他のショップでも同様の話を耳にしており、アキバ全体の変化であるようだ。
同店は続ける。「日本の人の動きは2〜3カ月遅れていて、ようやくいまになって資金や環境をそろえて動き出してきた感があります。ただ、単純な後追いではなくて、いまからでも優位に立てる通貨に狙いを定めているみたいですね。通貨によって向いているGPUは変わってくるので、最近GTX 1070がマイニング向けに売れるようになってきたのもそうした流れかも」と推測する。
実際、GeForce GTX 1070や、さらにはGTX 1080カードまでマイニング用と思われる買い方をされるようになったという声はちらほか上がっており、次のフェーズに踏み込んだ感もある。今後の動向も追っていきたい。
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