メモ

Bitcoinの価格上昇で「趣味のマイニング」が復活か

by The Magic Tuba Pixie

2017年2月、仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」が3年ぶりに史上最高値を更新しました。このときビットコインの取引価格は1170ドル(約13万円)を超えたところでしたが、6月には3000ドル近く(約34万円)にまで高騰。今は多少落ち着いていますが、それでも記事を作成した2017年7月11日10時付けで2384.55ドル(約27万2200円)と勢いを維持しています。この価格上昇のおかげで、もはや稼げないと考えられていた「趣味の採掘(マイニング)」の可能性が開けています。

Bitcoin's Price Surge is Making Hobby Mining Profitable Again - CoinDesk
http://www.coindesk.com/bitcoins-price-surge-is-making-hobby-mining-profitable-again/


可能性を示してくれた人物の1人が、EMV仕様スマートカードを開発したSoliSYSTEMS Corpの社長、ロケ・ソリス氏。

「ビットコインの存在ぐらいは知っている」というソリス氏は、あまりにもビットコインが話題に上ることから、この技術が自社でも活かせないか確かめるためにマイニングを開始しました。用いたハードウェアはeBayで購入したBitmain Antminer S9。価格は2400ドル(約27万円)で、ソリス氏は1年かけて投資を回収する予定でした。これは、マイニング開始時点ではビットコインの価格が1200ドル(約13万円)ほどだったことから立てられた予想です。

ところが、実際にはソリス氏が1.01BTCを採掘する間に、ビットコインの価格は2584ドル(約29万5000円)にまで上昇。おかげで、ソリス氏は約5ヶ月で投資分を回収することができました。以前は、マイニングで得られるビットコインは1日7ドル(約800円)でしたが、今は1日16ドル(約1830円)にまで増えたとのこと。


ビットコインが「知る人ぞ知る」という存在だったときには、ソリス氏のように個人でマイニングを行う人が多く存在しましたが、「ある程度知られた存在」になった2013年には組織化されたマイニング集団があちこちに出現。マイニング用マシンをぎっしり並べた建物に専用の冷却設備を設けるという事例もあり、もはや個人でのマイニングでは太刀打ち不可能な状況となっていました。

Bitcoinのマイニング施設に建物全体を使った水冷システムが登場 - GIGAZINE


ビットコインに関するコンサルティングや投資を行っているRedwood City Venturesのショーン・ウォルシュ氏は、ソリス氏と同じように今からマイニングに参入しようとする人に向けて、収入と経費のことを念頭に置き、いかに経費を抑えるかが重要であるとアドバイスを送っています。

ビットコインの価格は2017年6月に3000ドル目前(約34万円)を記録したあと、おおよそ2300ドル(約26万3000円)を下回ることはない状態で推移していますが、これが続くとは限らない点にも注意が必要です。

ちなみにソリス氏はビットコインに続き、Ethereum(イーサリアム)のマイニングを開始する予定です

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
仮想通貨「Bitcoin」とは一体何か、どういう仕組みかが一発で分かるまとめ - GIGAZINE

Bitcoinが史上最高値を3年ぶりに更新、相場が上昇し続けているワケとは? - GIGAZINE

Bitcoin(ビットコイン)のレートがついに金の価値を上回る - GIGAZINE

Bitcoin採掘の7割を中国が占め、元開発者が「実験は失敗だった」と表明 - GIGAZINE

数万台のコンピューターを導入して行われるBitcoinマイニングの現状はこんな感じ - GIGAZINE

in メモ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.