ビットコイン急落 分裂騒動を警戒、一時1900ドル割れ
インターネット上の仮想通貨、ビットコインが急落している。ドル建て価格は15日深夜に一時、1ビットコイン=1994ドルをつけ、約1カ月半ぶりに2000ドルを割った。8月1日にビットコインが複数の陣営に分裂する可能性があり、先行きの不透明感を嫌気した個人投資家が利益確定売りを出している。
情報サイトの米コインデスクによると、16日午後9時前に1900ドルを割る場面もあった。仮想通貨の利用が広がるとの思惑や投機マネーの流入により6月中旬に3000ドルを突破したが、足元では約4割安い水準で推移している。
下落の要因は分裂騒動だ。ビットコインは最近の仮想通貨ブームで取引量が増え、取引確定に時間がかかるようになった。その解決方法を巡って取引記録をまとめる事業者と利用者が対立。利用者側は8月1日に「新たな枠組みをつくる」と予告している。
分裂した際の影響は読みにくく、「個人投資家を中心に利益確定売りを出している」(フィスコ仮想通貨取引所の田代昌之ビットコインアナリスト)という。
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