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イーサリアム共同創業者:ICOは沈静化必要、時限爆弾のような状態

  • 今年のデジタルコイン・セールによる企業の調達額は13億ドルに上る
  • 「過剰なトークン化が存在する」とホスキンソン氏

イニシャル・コイン・オファリング(ICO、仮想通貨の新規発行)は、仮想通貨の根幹となるブロックチェーン(分散型デジタル台帳)を利用するテクノロジー企業のクラウドファンディング(資金調達)手法として大きな注目を集めているが、ブロックチェーンの一つである「イーサリアム・ネットワーク」の共同創業者でさえ、今は事態を大いに沈静化させるべきだと考えている。

  イーサリアムの開発に携わったチャールズ・ホスキンソン氏はインタビューで、「価格を理由に挙げてイーサリアムを利用するICOは素晴らしいと人々は言うが、カチカチと音を立てている時限爆弾のような危険な状態だ。既存のブロックチェーンで同じタスクが実行できるケースで企業がトークンを発行し、過剰なトークン化が存在する。簡単ですぐに使えるマネーに人々は分別をなくしている」と語った。

  オートノモス・リサーチによれば、今年のデジタルコイン・セールによる企業の調達額は13億ドル(約1460億円)と昨年の6倍超となり、ブロックチェーン企業のベンチャー投資資金を上回る。イーサリアムの通貨単位イーサの価値は、年初のICO後に8ドル前後から先月段階で400ドル弱まで値上がりしたが、その後約50%下落した。

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原題:Ethereum Co-Founder Says Crypto Coin Market Is A Time-Bomb (1)(抜粋)

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