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「ICO」にご用心、仮想通貨ウェブ偽装で被害250億円-1割の確率

  • 米分析会社のチェーンアリシスが「イーサリアム」巡り集計
  • ビットコイン関連はICO詐欺より個人を標的としたものが多い

「新規仮想通貨公開(ICO)」には用心した方がいい。ICOは驚くべきペースで行われているが、詐欺の被害に遭う確率が10分の1もある。

  ニューヨークを本拠とする分析会社チェーンアリシスによると、仮想通貨関連のウェブ偽装詐欺による被害額は今年これまでで約2億2500万ドル(250億円)に達した。ブロックチェーン技術「イーサリアム」のデジタルトークン(イーサ)公開用のサイトを装ったアドレスに送金させるという手口だ。今年のICOで発行されたはずの1割以上の行方が分からないという。

  イーサリアムに関連したサイバー犯罪で今年3万人以上が被害に遭い、平均で1人当たり7500ドルを失ったと、チェーンアリシスは推計している。今年のICOによる調達額は約16億ドルに上る。

  チェーンアリシスの共同創業者ジョナサン・レビン氏は「仮想通貨関連の詐欺師たちはかなり巧妙にやっている」と話した。

  同氏はビットコイン関連のサイバー犯罪に関するデータは示さなかった。といっても、ビットコインの方が安全というわけではなく、ビットコイン関連は大勢を一度にだますICO詐欺より個人を標的としたものが多くデータを集めにくいためだという。

Ethereum Crime

原題:Cyber Criminals Steal $225 Million as Ethereum ICOs Surge (1)(抜粋)

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