【9月15日 CNS】中国最大のビットコイン取引所BTCChinaは14日、新規ユーザー登録を同日付で停止し、9月30日にすべての仮想通貨「ビットコイン(Bitcoin)」の取引業務を停止すると発表した。

 ビットコインについては、中国インターネット金融協会(Nation Internet Finance Associattion of China)が前日の13日、近い将来にビットコインやライトコイン(Litecoin)および、各種トークン(token)通貨などの仮想通貨が取引所に集中し、関わってくる人数も次第に拡大することで、金融と社会のリスク上の懸念が軽視できなくなっている、と警告を発表した。

 ビットコインなどの仮想通貨は、明確な基礎価格がないため、市場の投機取引の雰囲気が過熱しやすく、価格の変動も激しい。投資家が盲目的に投機的売買を行って容易に資金を失ってしまう恐れがあるため、リスク対策意識を高めることが必要になってくる。また注視すべき点は、仮想通貨はマネーロンダリング、麻薬売買、密輸、違法な資金調達などの犯罪行為の道具になってきているということだ。

 また同協会は、一般に「コイン」と呼ばれる取引所が、中国において自由に開設できる点が特に問題であると指摘している。上海のあるメディアによると、ビットコインに関する中国の取引所はすべて閉鎖される見通しだという。

 BTCChinaは2011年6月9日設立。主に中国、アメリカ、ヨーロッパ人スタッフで構成されている。

 閉鎖を決めたことについて同社は、中国内のユーザー向けの声明で「中国監督管理部門からの通達にもとづき、慎重な議論の末の結論だ。しかし、その他一部業務は継続して正常に運営される」としている。(c)CNS/JCM/AFPBB News