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ビットコイン取り巻く人にも変化-フード姿減ってプロが会議場埋める

  • リターン10倍で、ビットコインはウォール街が無視できない存在に
  • コインデスクがマンハッタンで28日開いた会議は満員御礼状態

リターンが10倍に増える投資先ほど、ウォール街の注目をこれほど集めるものはなかなかないだろう。メディアおよびデータ会社コインデスクがマンハッタンで28日開催した仮想通貨会議には、スーツ姿の金融関係者やアナリストらが詰めかけ、会場は満員御礼状態となった。

  パネル討論会で壇上に上ったブライアン・ケリー・キャピタルの創業者、ブライアン・ケリー氏は「数年前なら参加者は今の3分の1程度、しかも大半がフード姿だった」と冗談を放った。

"Consensus: Invest" Conference

立ち見が多数の会議場

  年初は1000ドルだったビットコインの価格が1万ドルに向かう中で開かれた会議の参加者の変化は、ウォール街の関心の高まりを反映している。また、ビットコインは詐欺的で不幸な結末が待っているとの警告が多く聞かれる中でも、仮想通貨の存在を無視できないほど大きくしてしまった時代の波に、投資の世界がどう対応しようとしているのかも浮き彫りにする。

  ストラレムのポートフォリオマネジャー、マイケル・アルパート氏にとって、ビットコインバブルの懸念は大げさ過ぎる。「ここからもっとずっと高くなると思う」と、コインデスクの会議に初参加した同氏は語った。最近のビットコイン熱を受け、出席しないわけにはいかないと感じたという。

  約1300人の参加者にはモルガン・スタンレーのほか、カナダの資産運用会社カナコード・ジェニュイティなどの従業員らが含まれた。会議冒頭ではCMEグループがビットコインの先物上場計画についてプレゼンテーションを行い、リスク抑制措置を備えているとも説明した。

  デジタル通貨販売を手掛けるコインリストのアンディ・ブロムバーグ最高経営責任者(CEO)は「プロが増えているように感じる」と述べた。今回の会議は過去数年のものと比べ、「明らかに変わった。フード姿が少なくなって、スーツ姿が増えた」と付け加えた。

原題:Bitcoin Mania Sweeps Manhattan as Crypto Event Packed Solid (1)(抜粋)

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