投資家は「ビットコインの次」に注目、仮想通貨内で投資多様化か
Joanna Ossingerビットコインは最近価値が特に急上昇していることから、仮想資産で最も注目されているが、機関投資家は次なる目玉を模索しているようだ。
大型仮想資産のパフォーマンスは、より小型のものを上回っているとファンドストラットのテクニカルストラテジスト、ロブ・スルーマー氏はリポートで指摘。大口のプレーヤーが同資産クラス内で新たな投資先を探している可能性を示す証拠とみている。
スルーマー氏は「著しくアウトパフォームしている仮想通貨」としてリップルやライトコイン、NEM(ネム)、Zcash(ジーキャッシュ)などを挙げ、「流動性に注目し、ビットコインの次を見据える機関投資家の新たな関心が反映されている公算が大きい」との見方を示した。
同リポートで、仮想通貨に強気派のトム・リー氏は株式や債券、商品といった他の資産クラスとビットコインの相関性が薄れつつあるとして、機関投資家がポートフォリオにおける仮想通貨を検討したがる理由の1つだと説明。「こうした多様化は当然だ」と指摘した。
仮想通貨で2位のイーサ-と4位のライトコインは、ビットコイン先物取引に機関投資家が引き寄せられるとの期待感から急上昇し、最高値を付けた。CBOEグローバル・マーケッツは10日、ビットコイン先物の取引を開始。CMEグループも17日に同様の先物取引をスタートさせた。
原題:Bitcoin Mania Lifts Rival Coins Such as Ether to Record Highs(抜粋)
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