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ビットコインETF、4社が上場申請取り下げ-SECの懸念表明受け

  • 米SECはビットコインの流動性とバリュエーション巡り懸念を表明
  • 先物上場でビットコインETFに期待高まるもSECは依然、懐疑的

仮想通貨ビットコインの米上場投資信託(ETF)の上場を申請していた4社が今週、米証券取引委員会(SEC)への申請を取り下げた。うち1社、デレクション・シェアーズETFトラストによると、SECは同社が投資対象とする「裏付け資産の流動性とバリュエーションを巡り懸念を表明」した。

  他の3社はエクスチェンジ・リステッド・ファンズ・トラストとプロシェアーズ・トラスト、バンエック・ベクターズETFトラストで、エクスチェンジ・リステッド・ファンズが8日、残る2社は9日にそれぞれ申請を取り下げた。

  ビットコインの先物が上場して1カ月。金融業界ではこれをきっかけにビットコインの相場乱高下が収まり、ETFのような別の関連商品の市場が開かれるとの期待が一部で高まったが、SECは懐疑的な見方を維持している。4日には仮想通貨への注意を喚起した北米証券監督者協会(NASAA)の声明への賛同を表明。仮想通貨関連に投資する市場参加者の多くが証券取引法に「従っていない」として、投資家は「警戒すべきだ」と強調した。

  ビットコインはニューヨーク時間9日午後4時18分(日本時間10日午前6時18分)時点で、1.2%安の1万4762ドル。昨年は1400%値上がりしたが、同年末はCMEグループが先物を上場させた12月18日に付けた過去最高の1万9511ドルを23%下回る水準で取引を終えた。

Bitcoin's Wild Ride

原題:Bitcoin ETFs Hit Regulatory Roadblock as Four Pull Petitions (1)(抜粋)

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