仮想通貨、未熟な「取引所」
巨額流出、利用者保護に遅れ 市場拡大、定着には課題
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仮想通貨取引を扱うコインチェック(東京・渋谷)から580億円分の仮想通貨が不正流出して1週間がたった。一獲千金を狙って市場になだれ込んできた個人が目の当たりにしたのは、お金を預けるには未熟な仮想通貨業界の体制だった。投機主導のバブルが収益優先の経営を助長し、利用者保護などの基本的な取引インフラの整備が後回しになっていた。今回の巨額流出問題は、仮想通貨市場が拡大を続けるために解決すべき多くの課題を...