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ビットコインは英国の弁護士の頭痛の種-離婚さらにややこしく

離婚はややこしいものだが、仮想通貨がそれをさらに厄介にしている。

  ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は英国の弁護士らにとって頭痛の種だ。価格変動が激しいことや秘密に覆われていることで、そうでなくても難しい財産分与のプロセスを長引かせる。

  ビットコインの人気と今のところ上昇している価格のおかげで、離婚協議の対象資産にビットコインが含まれることが多くなった。両当事者は全ての資産について開示する義務があるものの、仮想通貨の匿名性は資産隠しの手段になり得る。

  コリアー・ブリストウの家族法専門弁護士トビー・ヤーバーグ氏は、「離婚では一方の当事者がありもしない資産を求めていることが多いが、仮想通貨ならば幻の資産が実際に存在するという可能性もある」とインタビューで述べた。昨年中にビットコインの知名度が高まったので、相手がビットコインを隠しているのではないかと心配する当事者が現れ始めているという。

  英国では離婚に際し裁判所が富の稼ぎ手とそのパートナーに対して五分五分の財産分与を命じることが一般的で、しばしば資産家の離婚劇の舞台になる。

  ハンターズのパートナー、ジョー・カーウェスト氏はインタビューで、「不信感を抱かなければならない事柄がさらに一つ増えた」とし、「文書としての記録がないという認識が、不安をあおっている」と話した。

原題:Bitcoin Bitterness Starts to Make Messy Divorces Even Worse (1)(抜粋)

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