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Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg
Cojp

いつか仮想通貨が金融システムの脅威になる恐れ

  • FSB議長は無秩序状態に終止符を打つ規制強化を今月呼び掛け
  • 金融安定への脅威特定に役立つ評価基準などをFSBとして探る方針

主要国・地域の中央銀行や監督当局で構成する金融安定理事会(FSB)の議長を務めるイン グランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は、20カ国・地域(G20)財務相らに宛てた書簡で、ビットコインなど仮想通貨資産の急速な台頭について、ある時点で金融システムの脅威となる可能性があると指摘した。

  カーニー総裁は18日に公開された書簡で、「サイバースペースにおける強靱(きょうじん)さや市場の統合性、運営上の実質的な改善がないまま、仮想通貨の利用と相互の連結が拡大した場合、信頼感への影響を通じて金融安定のリスクをもたらす」と主張した。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議に向けて配布された。

  同総裁は、仮想通貨の「アナーキー(無秩序)」状態に終止符を打つ規制強化を今月に入り呼び掛けた。今回の書簡では、仮想通貨資産の拡大監視と、台頭する金融安定への脅威特定に役立つメトリクス(評価基準)などをFSBとして探る方針を示した。

原題:Growth of Crypto-Assets May Threaten Financial System, FSB Says(抜粋)

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