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アベマTV藤田社長、次の一手は? ぶれない先行投資

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1998年3月18日の設立から20周年を迎えたサイバーエージェント。今や社員の数は4500人になり、来春には新社屋「アベマタワーズ」(東京・渋谷)に移転する。藤田晋社長は本社ビルの名称にするほどインターネットテレビ「アベマTV」に入れ込み、運営会社の社長も兼務する。だが、現状は年間200億円の赤字。プロ顔負けの雀士としても知られる藤田社長に戦略を聞いた。

――会社設立から20周年を迎えました。

「今もアベマに挑戦しているまっただ中だ。感慨も何もない。ただ、このネット業界は立ち止まったらあっというまに過去の会社になってしまう。最前線にいる会社で居続けられているのはよいことだ」

「今後もネットの市場は伸び続けるだろう。伸びない分野に早めに見切りを付けて、伸びるところに経営資源を集中させていく。それの繰り返しだ」

――伸びるか伸びないかの判断基準は何でしょうか。

「これは1つしかない。自分の『ユーザー感覚』だ。自分が使って『これはいけるな』というもの以外は、大体間違い。この業界を見通せる人なんていないので、人から聞いた話なんてあてにしたらダメだ」

「例えば、我々はスマートフォン(スマホ)というデバイスで成長したが、スマホが出てくるなんて予言できた人はいなかった。それほどまでに変化が読みづらい業界なので、使ってみたときの自分の感覚に頼るしかない」

――アベマも同じでしょうか。

「私は誰よりもアベマを見ていると思う。今は会社でも家でも毎日夢中になって見ているので、何とかなると思っている。敗北の時は、自分や社員が(おもしろくないのに)無理やり使うようになった時だろう」

――アベマの番組は定期的に話題になります。

「アベマらしさが出る番組作りが重要だ。元スマップの3人による72時間生放送など、地上波ではやりにくい企画にもチャレンジしている。すると、アベマで自由な番組を作りたいという優秀なクリエーターが集まってくれる」

「新たに始めた大相撲の中継でも(必殺技の名前を独自に命名するなど)若者を獲得するために、NHKと差異化している。17年9月にプロレス団体DDTを買収したが、今後、アベマのコンテンツと相乗効果が見込めそうな分野を中心にM&Aも強化していく」

「視聴習慣を付けるという意味ではニュース番組も重要だ。4月から午前7時に独自ニュースも始めた。朝、昼、晩と全ての時間帯を独自番組で網羅できるようになった。恋愛リアリティーショーの人気も高い。3月で終わったクールだけで4番組を放送した。次のクールも6番組流す計画だ。若者は草食と言われるが、全くそんなことはなかったということ。若者の頭の中は恋愛でいっぱいだ」

――とはいえ、アベマは18年9月期も200億の赤字です。

「先行投資をして何とかするんだという信頼感がある。同じ事をやり続けて、同じ事を言い続け、何を言われてもぶれない。『こいつには何を言っても無駄だな』というキャラクターが定着しているので非常に楽だ。00年の上場直後など、経営者として駆け出しの頃は右に左にぶれることもあった」

「当時は若い企業を育てようという社会的な後押しもあり企業を運営していたが、ネットバブルが崩壊すると赤字がたたかれる時代に変わった。大きな利益を出す事業を生むためには、売り上げを大きくしなければならない。そのためには(今のアベマのように赤字覚悟で)先行投資が必要だ。だが、実績が無いので誰も信用してくれなかった」

――何が転機になりましたか。

「3つの転機があった。(1)会社の黒字化、(2)アメーバブログの黒字化、(3)スマホシフトの成功だ。いずれも短期的な利益を犠牲にしなければできなかったことだ」

「00年に上場し、04年に会社が黒字化。同年にアメーバブログを開始したが、アメーバが黒字化したのが09年。その後はスマホシフトを掲げて、サービスのスマホ対応を進めた。こうした成功の経験を積み重ねることで、何を言われてもぶれなくなった」

――新規事業では、仮想通貨の取引事業への参入も発表しました。

「仮想通貨を取り巻く環境が激変しているので、仮想通貨事業全体に見直しをかけている。コインチェックのNEM(ネム)流出が起きる前に、仮想通貨事業を手掛けているセレスに出資した。実はコインチェックとどちらに出資しようか迷っていたので助かった」

(聞き手は毛芝雄己)

[日経産業新聞 2018年4月18日付]

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