【独白】ブロックチェーンの天才、「非中央集権」に賭けた思い

2018/4/23

イーサリアムを生んだ男

天才、神童、予言者、カリスマ──。
この男を称するとき、あらゆる形容が試みられている。その全てが当てはまっているようで、どれも、彼の担っている役目の大きさを言い表せていない感さえ漂う。
だが、一点だけ言えるのは、このブロックチェーンという新たなテクノロジーの分野において、世界がその一挙手一投足に注目しているということだ。
ヴィタリク・ブテリン、24歳。
2013年、わずか19歳で「イーサリアム」の構想を描いた天才だ。その根幹である「スマートコントラクト」は、あらゆる産業分野での適用が期待され、世界で続々と登場する仮想通貨の多くもイーサリアムの上で発行されている。
そのブロックチェーンの「最重要人物」にNewsPicks編集部は、単独インタビューの機会を得た。
ブロックチェーンを語る上で一番の思想である「非中央集権」への思いから、ビットコインに出会い、イーサリアムという壮大な構想を得るまでの葛藤、そして、新たなテクノロジーが生み出す未来を余すところなく聞いた。

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