イラン、仮想通貨を禁止 国内経済の混迷背景か
【テヘラン=共同】イラン中央銀行は22日、国内でビットコインなど仮想通貨を使用した取引を行うことを全面的に禁止したと発表した。仮想通貨がマネーロンダリング(資金洗浄)や不正送金に悪用される事態を防ぐためだとしている。国営イラン通信が報じた。
イランでは2015年に欧米などと結んだ核合意からトランプ米政権が離脱するのではないかとの懸念から、通貨の対ドル実勢レートが急落。国内経済の混迷に危機感を募らせる政府は外貨取引への統制を強めており、今回の措置とも関連している可能性がある。
イランではビットコインを取り扱う複数の業者が活動。取引で利益を得ようとして、投資する動きが出ていた。
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