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米リップル社が「RippleとXRPの違い」の公式見解を発表

Rippleは企業、XRPは仮想通貨

 米リップル社は7月9日(現地時間)、公式サイトで「The Difference Between Ripple and XRP」(RippleとXRPの違い)というリリースを発表。テクノロジー企業である「Ripple」と、独立したデジタル資産である仮想通貨「XRP」の違いについて、5つのよくある質問に回答するかたちの簡易的なインフォグラフィックスで説明している。

 Rippleは企業名を指すほか、仮想通貨XRPについてもRippleと呼ばれるなど、混同されることが多いことから、公式見解を出すにいたったものとみられる。以下に補足を加えた意訳を紹介する。

それは何?

Ripple:最も効率的に国際送金ができるソリューションを提供するテクノロジー企業だ。
XRP:「XRP」は独立したデジタル資産(仮想通貨)。「XRP Ledger」(XRPの分散型台帳)は、ブロックチェーンを基盤としたオープンソーステクノロジーだ。

どんな関係?

Ripple:XRPとXRP Ledgerの技術を「xRapid」という製品(国際送金ソリューション)で使用する、ソフトウェア企業だ。デジタル資産や技術を制御するものではない。Ripple社は、600億のXRPを所有している(約550億がエスクローによってロックされている)。
XRP:XRP Ledgerは、誰かが独占して所有するものではない。Rippleを含むいずれの個人やビジネスからも独立したものだ。

それぞれコントロールしているのは誰?

Ripple:Rippleの取締役会と創業者、従業員。
XRP:XRPを技術的に用いる人や、XRPやXRP Ledgerに貢献しているコミュニティーだ。

利用しているのは誰?

Ripple:金融機関が、Rippleの製品を使用している。
XRP:誰でもXRPを使ったり、XRP Ledgerを作成したり、仮想通貨交換所にて扱うことができる。

所有しているのは誰?

Ripple:創業者、投資家と、Rippleの株式を保有する従業員だ。
XRP:誰でもXRPを所有できる。

インフォグラフィックス(Rippleの公式サイトより引用)