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Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg
Cojp

仮想通貨の愛好者、ビットコインETF認可を危うくしている張本人か

  • ボラティリティーはSECが1月に言及した主要懸念の1つ
  • 8月にもSECによるETF認可の決定が出るとの見方

仮想通貨の愛好者はビットコインの上場投資信託(ETF)に関して、結果的に自分の首を絞めていることになるかもしれない。

  ビットコインのETFが数週間以内に米証券取引委員会(SEC)の認可を得る可能性があるとの観測の強まりを背景に、同仮想通貨の価格は7月に入ってから約40%上昇し、8000ドル台に乗せた。

  これはちょっとした皮肉どころではない。バリュエーションと潜在的なボラティリティーは、ビットコインが1万8000ドルを突破した後にこうしたファンドの見通しに関してSECが1月の書簡で示した主な懸念の1つだ。SECはこの疑問が解消するまで申請を取り下げるようETF運営会社に求めた。ただETF認可が近いとの観測からビットコイン価格は揺れ動き、2カ月ぶりに8000ドルを超えた。

  ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は最近のビットコイン上昇について「SECは投機的なバブルを増幅させたり、影響を与えたくないと思っている」とした上で、認可について「まるでデジャブ(既視感)だ。私は10倍悲観的だ」と語った。

  SECの報道官はコメントを控えた。

  最近の観測はCBOEグローバル・マーケッツが6月20日にSECにビットコインETFの認可を申請したことがきっかけとみられる。その後SECには認可を求める大量のメッセージが寄せられた。仮想通貨の愛好者の間では8月10、15、16日、あるいは9月までの決定を予想する見方が出ている。

原題:Crypto Mania Deja Vu Risks Jeopardizing Bitcoin ETF Approval (1)(抜粋)

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