仮想通貨、大半が新規公開価格割り込む=E&Y報告

仮想通貨、大半が新規公開価格割り込む=E&Y報告
 10月19日、大手会計事務所E&Yが発表した仮想通貨に関する報告書によると、2017年に新規仮想通貨公開(ICO)で資金を調達した141件余りのプロジェクトのうち86%の仮想通貨がオンライン取引で公開価格を割り込んだ水準で推移していることが分かった。サラエボで2月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 大手会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)が19日発表した仮想通貨に関する報告書によると、2017年に新規仮想通貨公開(ICO)で資金を調達した141件余りのプロジェクトのうち86%の仮想通貨がオンライン取引で公開価格を割り込んだ水準で推移していることが分かった。また、仮想通貨の約3割が「実質的にすべての価値」を失ったという。
ICOを実施する企業は通常、調達した資金を新たなプラットフォームの構築や、仮想通貨とブロックチェーンを駆使する事業に充てる。
E&Yは2017年に実施された86件のプロジェクトを分析。そのうち71%は依然、市場に提供している商品がなかった。この比率は、ベンチャーキャピタルが支援する従来型の新興企業で想定される割合と比べ、大幅に高い。
稼働している商品を構築した企業の中でも、7社は伝統的な不換紙幣での支払い受け付けも開始した。自社が発行した仮想通貨の受け付けを完全に停止した企業もあるという。

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