欧州の仮想通貨取引所ビットスタンプ(Bitstamp)が27日、コンプライアンスと消費者保護の強化に向け、新たなプラットフォームを統合すると発表した

英国の市場監視企業の イリジウム(Irisium)と提携し、市場の安全性と信頼性の向上を目指す。イリジウムのプラットフォームを導入することで、市場活動を監視し、より多くの機関投資家を呼び込む狙いがある。

イリジウムのアラステア・グッドウィンCEOは、ビットスタンプとの提携について、イリジウムのプラットフォームを導入することで「仮想通貨市場の透明性、統合性、信頼性が高まり」、その結果、市場の流動性が向上し普及が進むと述べた

ビットスタンプは11年に設立された欧州最大の仮想通貨取引所で、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、米ドル、ユーロを取り扱っている。

同取引所はこのほど、投資銀行バークレーズ子会社で、ベルギーを拠点とする投資ファンドNXMHに買収された。NXMHは韓国メディア大手のNXCの子会社で、NXCは昨年、韓国の仮想通貨取引所コービットの株式65.19%を取得している

また8月には、ジェミニ、ビットレックス、ビットフライヤーUSAとともに、仮想通貨などのデジタル商品に関する自主規制団体「バーチャル・コモディティ・アソシエーション・ワーキンググループ」を立ち上げた。仮想通貨市場に大規模投資家を呼び込むため、業界基準の策定を目指す。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CMEグループ)は5月、英国を拠点とするクリプト・ファシリティーズと提携し、CME CFイーサ/ドル参考基準レートとリアルタイム指数を開始し、リアルタイムの米ドルでのイーサリアム価格を提供すると発表した。これらのレートは、仮想通貨取引所のビットスタンプとクラーケンから提供されたトランザクションと注文予約のデータに基づき、クリプト・ファシリティーズが算出する。