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BCCC、日本円に対して為替が安定したデジタルトークン「Zen」の社会実験開始

キーワード
BCCC

一般社団法人ブロックチェーン推進協会(代表理事:平野洋一郎、インフォテリア(株) 代表取締役社長、以下 BCCC)は、日本円との為替が安定して運用されることで将来的に実ビジネスでの使用に耐えうる仮想通貨とすることを企図した、ブロックチェーンにより実装されたデジタルトークン「Zen」の社会実験を2017年5月15日(予定)から開始。また、本社会実験に関する事前説明会を4月14日に開催し、参加する企業(BCCC加盟企業に限定)の第1次募集を4月17日より受付を開始することを発表しました。

■背景

これまで、世界中で様々な仮想通貨が作られ流通してきました。しかしながら、最大の流通量を誇るビットコインですら、各国の法定通貨(米ドルや日本円など)に対する為替の変動が激しく、多くの企業において、実ビジネスの決済に使用するにはリスクが高く、企業活動における仮想通貨の普及を妨げる要因となっていました。

Zenは、対日本円為替レートが安定的に推移する仮想通貨を作り出すことができるかどうかにつき社会実験する日本初のプロジェクトです。

■「Zen」の概要

「Yen」の一歩先を行く仮想通貨として名付けられた「Zen」(シンボル:JPYZ)は、従来の仮想通貨のようにインターネット上で取引を行うことができ、かつ、日本円と高い為替連動性を保持するものとして利用することができる仮想通貨となることを企図したデジタルトークンです。第1フェーズ(後述)において、「Zen」はプライベートブロックチェーン上のトークンとして、本社会実験に参加する特定のBCCC会員企業向けに実装されます。

■「Zen」の特徴

「Zen」には、以下の3つの大きな特徴を持っています。

1.日本円との交換レートが安定的に推移するよう設計されていること
2.複数種類のブロックチェーンおよび、分散型台帳上で稼働することができること
3.Zenの運営にスマートコントラクトを導入することにより、運営の信頼性 をブロックチェーンにより確保することを企図していること

■「Zen」の技術的解説図


「Zen」の技術的解説図


改正資金決済法により、同法の施行の際に現に仮想通貨取引所を運営する者は、同法に基づく仮想通貨交換業者としての登録を6ヶ月間猶予されています。Zen取扱取引所は、猶予期間中に仮想通貨交換業の登録を取得するべく準備を実施している仮想通貨取引所であるBCCC会員企業に限定されています。取扱取引所は、改正資金決済法に基づき、Zenの取扱いに際しアカウント開設者につき、取引時確認や反社チェックを実施する等の対応を行います。

▼日本円に対して為替が安定した仮想通貨を志向したデジタルトークン「Zen」の社会実験を開始
▼ブロックチェーン推進協会公式サイト