書籍「リブラ 可能性、脅威、信認」岡田仁志(著)
世界共通のデジタル通貨は実現するのか――。フェイスブックが推進する仮想通貨の仕組み、ポテンシャルを中心に、競合が予想される中国などの中央銀行によるデジタル通貨、途上国の取り組みなど最新の動きを網羅。先進国での反発をよそに、デジタル通貨導入の動きが続いている。その背景には何があるのか。さらに権力の集中を嫌うコミュニティからは、オープンリブラなど新たな動きも。表面的な解説では見えてこなかったリブラと仮想通貨の世界を理解できる決定版。
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【目 次】第1章 リブラが目指すもの
1 新しい通貨リブラ
2 リブラを動かす仕掛け
3 仮想通貨とデジタル通貨
第2章 リブラはブロックチェーンなのか
1 ブロックチェーンの分類
2 リブラのブロックチェーン
3 ブロックチェーンは必要か
4 ブロックチェーン・エコノミー
第3章 変容する貨幣社会
1 カール大帝の銀塊とリブラ貨幣体系
2 リブラの登場と国家概念の変容
3 リブラの登場と通貨の信認
4 皇朝十二銭の発行と変容
5 輸入銭と通貨バスケット
6 統一通貨「元」と日本の圓
第4章 ビットコイン、リブラ、CBDC
1 貨幣性を説明する論拠
2 地域通貨、地方通貨、NGO通貨
3 中央銀行デジタル通貨
4 中国人民銀行のデジタル通貨
5 DCEPのポテンシャル
6 ケニアのMペサ
7 カンボジアが最先端になる日
第5章 仮想通貨の仮名性、匿名性、実名性
1 ブロックチェーンの仮名性
2 コンジョイント分析
3 誰にデータを委ねるのか
第6章 リブラ後の世界
1 ドル化国とリブラ
2 暗号資産という用語の外延
3 プラットフォームの競争
4 通貨は仮想化するのか
あとがきに代えて――永世中立国とリブラ