ビヨンドブロックチェーン、新たなブロックチェーン基盤「BBc-1」のソースコードを公開
一般社団法人ビヨンドブロックチェーン(東京・渋谷)は2017年10月31日、仮想通貨の基盤技術であるブロックチェーンにおける新たな基盤ソフトウェア「BBc-1 (Beyond Blockchain One)」を公開。
■BBc-1 とは?
BBc-1(Beyond Blockchain One)は、従来のブロックチェーン技術が持つ諸々の課題への長期的な解決策を用意し、かつ短期的に控える実証実験や、その後の実用化に至るまでのアプリケーション開発を支援するための新たな基盤ソフトウェアです(図1)。
【特徴】
- 既存のブロックチェーンよりも強固な改ざん耐性
- ブロックやProof of Work(作業証明)といった、効率を損なう要因を取り払い、即時性、省資源およびスケーラビリティを達成できる設計
- データの共有範囲を設定し秘匿性を達成できる、「ドメイン」と呼ばれるサブネットワーク
- Bitcoinの考え方を踏襲した、(同一ドメイン内の) 第三者による検証可能性を担保したデータ構造
- プライベートな応用でもトランザクションの証明機能を提供
- ユーザ識別子と公開鍵を分離することにより、秘密鍵が失われた場合の回復手段を提供
- コア部ではベーシックな機能だけを提供することによる高度な拡張性
BBc-1では、既存のブロックチェーン(BitcoinおよびEthereum)の存在証明の機能を利用することで、アプリケーションに対してトランザクションの証明機能を提供。
地域ポイントから宇宙開発までをも含む、さまざまな応用に向けた検討と実証実験システムの開発が進行中とのこと。
【一般社団法人ビヨンドブロックチェーンについて】
名称: 一般社団法人ビヨンドブロックチェーン
形態: 非営利
目的: 従来のブロックチェーン技術がもつ諸々の課題を解決し、通貨や各種証明機能といった社会信用基盤の自動化・高度化に寄与する一連のビヨンドブロックチェーン技術の開発とその応用促進を通して、社会の様々な課題の解決に貢献すること。
設立: 2017 年9 月
代表理事: 斉藤賢爾
住所: 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-6-11 山崎ビル1 階BcH
代表の斉藤賢爾氏は、慶應義塾大学SFC研究所上席所員。
斉藤賢爾氏 略歴
日立ソフトウェアエンジニアリング(株) (現日立ソリューションズ)、ジオワークス(株)、東京商船大学(現東京海洋大学)非常勤講師、慶應義塾大学環境情報学部非常勤講師等を経て、現在、慶應義塾大学において、環境情報学部村井研究室、およびSFC研究所インターネットと社会・ラボ、SFC研究所パブリックテクノロジーデザインコンソーシアム所属。一般社団法人アカデミーキャンプ 代表理事、一般社団法人自律分散社会フォーラム 副代表理事、(株)ブロックチェーンハブ CSO (Chief Science Officer)、ビヨンドブロックチェーン(株) 代表取締役 CEO。
【出しました】
— Kenji Saito (@ks91020) 2017年10月31日
プレスリリース「日本発の新たなブロックチェーン基盤 BBc-1 (Beyond Blockchain One) を公開」, 一般社団法人ビヨンドブロックチェーン (2017-10-31) https://t.co/xlOz9KdeYE