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ソフトバンクグループ、エヌビディア株式全株を売却

国内携帯電話サービス3位のソフトバンクグループ<9984>は、昨日発表した19年3月期第3四半期の決算において、投資ファンドのソフトバンク・ビジョン・ファンドが2019年1月、保有していたエヌビディア株式全株を売却したことを明らかにした。

エヌビディアは、アメリカの半導体大手で、仮想通貨のマイニング(仮想通貨の新規発行や取引承認に必要となる計算作業)向けに画像処理半導体(GPU)を開発してきた。昨年8月には、2018年第2四半期(5-7月)のマイニング向け半導体の売上高が事前見通しの1億ドルを大きく下回る1800万ドルとなったことを発表し、仮想通貨関連事業から撤退することを検討していると報じられた。

ソフトバンクグループの決算短信によれば、同社は昨年12月31日時点の帳簿価格で3982億4000万円のエヌビディア株を保有していた。しかし、マイニング向け需要の減少からエヌビディア株価が低迷したため、昨年12月には売却する方針であると報じられていた。ブルームバーグの報道では、ソフトバンクは2017年前半にエヌビディア株の保有を30億ドルに積み上げ、4位株主となり、持ち株は後に同社の投資ファンド「ビジョン・ファンド」に移管されたとしている。また、この売却による利益は約30億ドル(約3400億円)にもなる可能性があるという。

《HH》


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