米APMEXもビットコイン決済を導入
世界最大のオンラインゴールドディーラーの一角である米APMEXは、ビットコイン決済を導入したと発表している。また、利用者の関心を引き上げるために、ビットコイン決済では割引を実施しているもよう。決済サービス専門のBitPayをウェブサイトに統合することで、金、銀、その他貴金属を購入することができるようになったようだ。
- 絶対量が決まっている
- 偽造が出来ない(正確には製造コストが膨大で作れない)
- 本物の証明確認が可能
- 劣化しないなど
の諸要素が共通しており、ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれることもある。
英Sharps Pixleyによるビットコイン決済の受け入れをきっかけに、足元では貴金属ディーラーの間で同決済を採用する動きが広がっている。その一方で、著名投資家のジョン・ハサウェイ氏など一部の投資家らはこういった動きに反対の意思を示している。同氏は過去に「(仮想通貨が)バブル期に入っていることは間違いない」と述べている。
なお、ビットコイン価格の上昇にともなって、従来メリットとされていた「手数料が格安(無料)」といった点は薄れてきている。一部報道では、送金手数料は0.0004~0.0005ビットコインが一般的だとされている(利用している取引所やウォレット(財布)の組み合わせによって異なる)。価格高騰前の年初であれば1回45~60円で済んだ手数料が、今は650~1000円かかるもよう。
その一方で、東証1部に上場しているビックカメラ<3048>は8日、ビットコイン決済の1会計あたりの上限額をこれまでの10万円から30万円に引き上げると発表し関心を集めた。ビットコインの利用者が急増し、上限額まで使う人が多いことが背景にあるようだ。足元では、積極派と消極派が分かれている状況となっており、引き続き動向を追っていくことが必要となってくるだろう。
《WA》