韓国、金融安定理事会で仮想通貨規制を呼びかけ
韓国金融委員会(FSC)のキム・ヨンブン(Kim Yong-bum)副委員長は8日、スイスのバーゼルで開催された金融安定理事会(FSB)に出席、加盟23カ国の金融当局および中央銀行、国際通貨基金(IMF)や欧州連合(EU)など12の団体に対し、仮想通貨取引の規制に協力するよう呼びかけた。FSBは国際金融に関する措置、規制、監督などを行う国際機関で、韓国を含む24カ国の金融当局と中央銀行、12の国際機関で構成される。
会議では、仮想通貨、サイバー犯罪対策、サイバーセキュリティなどの規制改革評価について議論が行われた。キム副委員長は国境を超えたサイバー取引が違法行為やマネーロンダリングに利用されていることに言及し、仮想通貨取引規制に向けた国際協調を呼びかけた。
キム副委員長は韓国政府がいかにバーチャルアカウントを停止し、本人証明措置を強化したかについて説明した。さらに同副委員長は、仮想通貨を無視するには危険すぎるとして、透明性の改善、投機的な取引の抑制、マネーロンダリング防止が必要だと述べた。
また、FSBに対しては、迅速に金融安定における仮想通貨の潜在的リスクを学ぶ必要があると指摘、各国の仮想通貨規制の内容と効果を共有・統合し、仮想通貨対策を支援していくべきだと語った。
《DM》