ゴールドマンサックスやJPモルガン、企業向けブロックチェーン会社に35億円投資
ニューヨークを拠点とする企業向けブロックチェーンのスタートアップAxoniが、シリーズBラウンドでゴールドマンサックスやウェルズ・ファーゴ、JPモルガン、シティグループなど大手金融企業から3200万ドル(約35億円)の資金調達に成功したことが一部報道により明らかとなった。
出資者は大手金融企業の他にも、デジタルカレンシーグループやアンドリーセン・ホロウィッツなど、仮想通貨やブロックチェーンへの積極的な投資で有名なベンチャーキャピタルの名前も含まれている。
Axoniは今回新たに調達した資金を、11兆ドル(約1200兆円)市場といわれるクレジット・デリバティブ市場で動作する次世代のブロックチェーン・プラットフォームの基盤となるAxCoreプラットフォームの開発に使用する予定だと明かしている。
同社は、毎年1.6兆ドル(約177兆円)相当の取引処理を行う世界最大の証券保管・決済機構となっている米決済機構デポジトリー・トラスト&クリアリング・コープ(DTCC)とすでに提携を結んでいる。
DTCCはAxoniに、トレード・インフォメーション・ウェアハウスを移行できるブロックチェーン基盤の分散台帳を構築するよう依頼していると報道されている。
2016年、DTCCのCEOマイケル・ボドソン氏はブロックチェーン技術の登場によって取引環境を近代化するための「一世代に一度のチャンス」がもたらされたと発言している。
AxoniはこれまでにシリーズAラウンドで1,800万ドル(約20億円)を調達しており、現在は累計5500万ドル(約61億円)を調達したことになる。