中国の大手SNS、仮想通貨関連アカウントのブロックを強化
中国IT企業大手テンセント社による無料メッセンジャーアプリ、ウィーチャット(微信)が、仮想通貨関連の公式アカウントを次々とブロックしている。
一連の動きの中で、中国のマイニング企業大手ビットメイン社のアカウントが10日にブロックされたことが仮想通貨情報サイト「コインデスク」などの報道により明らかとなった。ビットメイン社は香港か中国外の市場でIPO(新規株式公開)を予定しており、その企業価値は7月の資金調達の結果120億ドル(約1兆3200億円)とされている。
11日現在において、ビットメインのウィーチャット上の公式販売アカウントであったID「antminersale」を検索しても、検索結果が出てこない。ただし、企業公式アカウントのID「ANTMINER_official」はまだ検索してフォローすることができる。
中国ではこれに先立ち、8月23日に中国内からの海外仮想通貨取引所へのアクセス規制を強化し、中国国内からの仮想通貨取引などの抜け道になっている場合はアクセスをブロックする方針であることを明らかにしていた。
また、8月24日、中国人民銀行、中国銀行監督管理委員会、公安部などの5つの規制当局が仮想通貨に関連した違法な資金調達や取引活動に対して共同で警告を出したことを受け、ウィーチャットが提供するモバイル決済サービスのウィーチャット・ペイは政府機関と協力してユーザーアカウントをリアルタイムで監視する構えであると報道されている。
《SI》