今年大きなイベントが予想される仮想通貨「ネム(NEM、XEM)」 [アルトコイン評価ニュース]
先週末から今週頭にかけて、ビットコイン(Bitcoin)の8月1日前後の分裂問題がいったん収束を見せたことでビットコイン価格は上昇。フィスコ<3807>傘下のフィスコ仮想通貨取引所では、7月23日以降のBTC/JPY(ビットコイン/日本円)は1BTC=30万円台で推移している。7月15日以降、不透明感から下落基調であったビットコイン市場が回復したことに伴い、その他の仮想通貨(アルトコイン)価格も回復を見せている。この中でも相対的に上昇率の高いネム(NEM、XEM)について説明する。
ネムの価格は3月から5月にかけて高騰し、3月1日時点で1XEM=約0.008米ドルだったXEM/USD相場は5月24日には過去最高値の0.26米ドルを記録した。ビットコイン価格の低下に伴い仮想通貨価格が総体的に下落した7月15日前後には一時0.09米ドルまで下がったが、ビットコイン価格の回復と共に7月25日時点では0.18米ドル前後で取引されている(コインマーケットキャップ[Coin Market Cap]より)。
3月から5月はビットコイン価格高騰に伴って主だった仮想通貨の価格が全体的に上昇したタイミングだったが、中でもネムの上昇率は高く、時価総額ベースの仮想通貨ランキングではいくつかの仮想通貨を追い抜いて上位5位に位置することが多くなってきた。
ネム(NEM)とはNew Economy Movementの略で、2017年内に「カタパルト(Catapult)」と呼ばれるプロジェクトにおいて、性能向上のための仕様一新を図ることが予定されている。これに伴い、取引処理能力の拡大の他、ネムのブロックチェーン技術を企業などがより導入しやすくなるような改善がなされると発表されている。また、オーストラリアのBlockchain Globalというブロックチェーン企業と提携して研究開発本部を開設し、グローバルな展開を目指す動きが見られる。現在ネムを取り扱う海外の取引所は少ないものの、ヨーロッパや東南アジアなどの各地でネムのミートアップが開催され始めており、今後取り扱いが広まってゆくのではないかという期待感が高まっている状態のようだ。
ちなみに、時価総額と流動性の関係性からネムのフェアバリューを算出してみたところ、現時点では約5.8米ドルとなり、現在のネムの価格0.18米ドルはまだ割安との見方もある。
《DM》