第3回「Fiat」(フィアット/ふぃあっと)
■解説「Fiat(フィアット)」
Fiat(フィアット)というのは、「法定通貨」もっと簡単に言えば円やドルなど中央銀行が発行したお金のことです。普通の人にとっては「お金」=「Fiat」だと思います。Fiatという言葉を日常用語のように当たり前のように使っている人たちは界隈に多数いますが、一般の人でFiatという言葉を使う人はまずいないでしょう(苦笑
ビットコインのコンセプトは中央銀行や特定の団体により発行されたものではない、誰にもコントロールされない「分散化された通貨」なので、国家や中央銀行の信頼を基盤にしているFiatとはある意味では対極の存在です。それゆえ、ビットコイナーはビットコインのような分散通貨、ブロックチェーンと対比して、円などを「Fiat」などと呼んで若干ディスってる節があります。Fiatという言葉自体は本来ニュートラルな言葉のはずですが、ビットコイナーにとってはある種の「セルアウト」的なニュアンスすら感じます笑
ビットコインなど全然関係ない友達との会話で、「今回は俺がFiatで払うよ」とかスマート?に提案できるようになってようやくビットコイナーの仲間入りできるのかもしれません(…多分関係ありません)
■活用・応用例
「ごめん、今日Fiatあんまり持ってなくてさ」
暗号通貨の世界ではFiatでの資産の大部分を暗号通貨にすでに換えてしまった人たちが少なからずいます。それゆえFiatでの市場価格で換算すればある意味ではお金持ちのはずなのに、慢性的なFiat不足に悩まされている?人たちもちらほら。また、今年に入ってから「億り人」とか言って暗号通貨投資で儲けた人たちが注目されたりしますが、暗号通貨の世界での本当のお金持ちとはFiatをたくさん持っている人ではありません、多分。
■関連用語
「Fedcoin&Bankcoin」
FedcoinやBankcoinなど言われることもあるので、「Fiat通貨の暗号通貨・ブロックチェーン化」をしようとしている政府や銀行もあります。これらのコインの価格は円やドルなどのFiat通貨に紐づけられており(Pegしている、とか言います)、送金記録の管理などにブロックチェーン技術が使われています。
FedcoinやBankcoinは暗号通貨なのか、それともただのFiatの延長なのか、界隈でも意見が分かれるところはありますが、Fiatとセットで覚えておけば便利です。
※Fedcoinについては昔解説記事を書いたので興味があればそちらの記事を参考
▼ビットコインダンジョン「中央集権型暗号通貨 Fedcoinってどんな仕組み?」
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