ビットコインのライトニング・ネットワーク送金、88歳の女性も参加
ビットコインの取引処理能力向上をはかるライトニング・ネットワークという新技術の普及目的で世界中に拡散されている「ライトニング・トーチ(Lightning Torch)というイベントに、88歳の女性も参加したとSNS上で報告された。
ライトニング・トーチは、開発が進むライトニング・ネットワーク技術の利便性を広く認知してもらうためのイベントである。ツイッター上でイベントの参加者を探し、ある人物から別の人物へライトニング・ネットワークを利用してビットコインを送金する。その際、送信者は1万satoshis(BTCよりも小さなビットコインの単位、1万satoshi=0.0001BTC=約43円、2月19日時点)を追加して次の人に送る。
2月上旬にはツイッターのCEOが同イベントに参加して注目を集めた。今回ライトニング・ネットワークによるビットコイン送金を受け取ったのは88歳のソニア(Sonya)氏。仮想通貨のランキングチャートなどの情報を配信するコインゲッコ(CoinGecko)のツイッターアカウント上で、ユーザー名「lbelite」氏の祖母であるSonya氏にライトニング・ネットワークによる送金を行ったと報告があり、lbelite氏はソニア氏が送金を確認したと報告した。
ツイッターにはソニア氏が、「2月18日にライトニング・トーチを受け取った、ありがとう」と書かれたメッセージを持つ写真も公開されている。また、lbelite氏はソニア氏が「携帯電話でのメールや、フェイスタイムの利用はもちろん、ユーチューブのビデオをテレビにストリーミングすることもできる。 彼女(ソニア氏)は私にライトニング・ハッカソンに参加することを勧め、今はライトニング・トーチに参加する準備が整った」と説明している。
ライトニング・ネットワークは、従来のビットコインのブロックチェーンで取引完了までに必要だった10分程の待ち時間を秒単位へと短縮する。また、従来のビットコイン送金では数円~数十円(送金時のデータサイズにより異なる)発生する取引手数料を大幅に引き下げられるため、数円、もしくは1円以下の少額決済(マイクロペイメント)も可能になると期待されている。
《SI》