米・英・欧州などのプライバシー規制当局、フェイスブックの仮想通貨に共同で懸念表明
アメリカ、イギリス、EU、カナダ、およびオーストラリアのデータ保護およびプライバシーに関する規制当局が、フェイスブックによる独自仮想通貨「リブラ」構想に対して5日に共同声明を発表。「リブラ」プロジェクトに対する懸念の表明とともに、個人情報を保護する手段について情報公開を求める内容となっている。
声明の中では、フェイスブックが以前にもプライバシー保護に関して具体的な対応ができなかったと指摘。グローバルに利用者を獲得するフェイスブックがリブラ・ネットワークを公開した場合、「即座に数百万人に及ぶ個人情報を管理することになる可能性がある」として懸念を表明している。
さらに、リブラ・アソシエーションに対して、個人情報の使用方法について、また個人情報がリブラ・ネットワークの参加者やその他の第三者に共有されるのかどうかなど、詳細を提供するよう求めている。
声明の中では、フェイスブックが当初リブラのローンチ目標を「2020年」と発言していたことについて、このように迅速な実装計画であるのに「まだこのような(個人情報保護のための具体的手段などの)詳細が明らかになっていない点について驚くとともに、懸念している」としている。
《SI》