ブルームバーグ報告書「2020年のビットコインは14,000ドルへ向けて上昇」
ブルームバーグが、「2020年1月の仮想通貨見通し」報告書を公開した。報告書の中では、ビットコイン価格が5月の半減期(新規通貨発行量が半減するタイミング)を経て供給量が減少していく中で、再び2019年の最高値である14,000ドル(約153万円)を目指して上昇する可能性が高いと報告している。
報告書では、ビットコインは引き続き他の法定通貨などから独立した価値保存手段(ストアー・オブ・バリュー)が求められるような環境下で需要が生まれるだろうと考察。ビットコインのボラティリティ(激しい価格変動)は2020年にはさらに減少していくと予想しており、今年の主なサポートラインは6,000ドル(約66万円)、レジスタンスラインは10,000ドル(約109万円)と見ている。また、2020年にはビットコイン価格は2019年の最高値である14,000ドル(約153万円)へ向けて上昇していく可能性が高いとしている。
また、ビットコインの総発行量は2019年末時点では約1,810万枚で、総発行量として上限設定されている2,100万枚に急速に近づいている。5月に半減期を控えるビットコインの供給量は2020年には2.5%上昇と限りなくゼロ成長に近づく中、需要が増加することはビットコイン価格上昇の追い風になると見ている。
この他、ビットコインと金(ゴールド)の価格に相関関係が見て取れると指摘し、2020年には金の価格がビットコイン価格を占う要素のひとつとなり得ると触れている。
最後に、ビットコイン関連の先物サービスが、先月開始されたBakktや1月に予定されるCMEの先物オプションなど増えていること、また先物の取引量と建て玉がビットコイン価格と同様に基本的には上昇傾向にあることに触れ、ビットコイン市場の成熟が進んでいる兆候と見ていることを明かしている。
《SI》