仮想通貨に関する総合ニュースサイト「ビットプレス」

  1. トップページ
  2. >コラム・レポート
  3. >フィスコ仮想通貨ニュース
  4. >ICOの影響で価格急騰中のイーサリアム [アルトコイン評価ニュース]

コラム & レポート

バックナンバー

フィスコ仮想通貨ニュース

ICOの影響で価格急騰中のイーサリアム [アルトコイン評価ニュース]

足元イーサリアム(ETH)の価格が急騰している。6月10日以降300米ドル台での取引が続いていたETH/USD相場は6月13日には一時391米ドルの高値をつけて、過去最高値を更新した。今週6月26日に調整が入って一時235ドルの安値をつけたが、28日には一日で約23%の上昇を見せて、6月30日現在は再び300ドル台で推移している(「コインマーケットキャップ(Coin Market Cap)」より)。

イーサリアムの価格急騰の背景には、イーサリアムのプラットフォームを利用したプロジェクト発表が特に今春以降急増しており、それぞれのプロジェクトがICO(Initial Coin offering、イニシャル・コイン・オファリング)という仮想通貨を利用する新しいクラウドファンディング方式によって短期間のあいだに多額の資金調達に成功しているという事実がある。これは、IPOが株を投資家に売り出すように、仮想通貨を投資家に売り出すことで資金を調達する方法だ。特にイーサリアムプロジェクト関連のICOへの資金流入は急成長しており、今月6月12日にICOを行った「バンコール(Bancor)」というプロジェクトでは、1億5300万米ドル相当の資金がイーサリアムベースで調達されて、過去もっとも多額の資金調達を達成したICOとなった。この直後、イーサリアム相場も過去最高値の391米ドルを記録した。

イーサリアムとは、スマート・コントラクト(プログラムによって自動遂行される契約)や分散型のアプリケーションを構築することを可能とするプラットフォームだ。取引所で取引されているイーサリアム(ETH)は、このプラットフォームを稼働するのに必要な内部通貨だ。イーサリアムは今年初めにマイクロソフトやJPモルガン、インテル等と提携したことが注目されている。

ちなみに、現在のイーサリアムのフェアバリューを時価総額と売買代金(流動性)の割合から資産してみると約300米ドルとなり、現在価格とほぼ同値となる。

《HT》


フィスコ仮想通貨取引所

プロフィール

FISCO

フィスコ

FISCO

株式会社フィスコ

金融情報配信会社フィスコでは、金融機関、投資家、上場企業を支援する各種情報サービスの提供を行っています。

ニュースクラウド