注目度が高まり始めているライトコイン [アルトコイン評価ニュース]
先週は、ビットコイン価格の下落に伴ってイーサリアムやライトコイン、リップル、ネムなどの人気の高いアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)も総じて下落基調だった。15日から16日にかけて大きく下げた後、7月18日時点では復調しているものの、7月17日週から7月末にかけてはビットコインの今後において重要なイベントがいくつか存在し、またビットコイン価格にもアルトコイン価格にも大きく影響する可能性があるため動向に注意しておきたい。
ビットコインは現在、技術面を向上させる仕様変更へ向けた取り組みがいくつか試みられているが、条件によっては8月1日以降に分岐(フォーク)する可能性があるため、特に7月後半から8月前半にかけては取引や送金を避けて状況判断を優先することが望ましい、という見解が優勢のようだ。
このようにビットコインのニュースに緊張度が高まる中で、ライトコインへの注目度が高まり始めている。
ライトコインとは2011年10月に公開されたアルトコインで、ビットコインのプログラムを元に派生したものであるため基本的な仕様はビットコインとほぼ同じであるといえる。ただ、発行量がビットコインよりも多いことや、発行時の手間がビットコインよりもかからないことなどから、「ビットコインを金、ライトコインを銀」と呼ぶ人もいる。送金時間がビットコイン(約10分)よりもかなり短い(約2分半)ことや、現在ビットコインが導入しようとしている「セグウィット(Segwit)」と呼ばれる仕様変更をすでに適用していることから、ライトコインへの期待感は高まっている。
さらに、先月には大手ビットコイン取引所にサービス提供していることで有名なBitGoという技術会社が、ライトコインのプラットフォームをサポートし、セキュリティサービスを提供することが明らかとなっている。
ライトコイン価格のフェアバリューを、その時価総額と売買代金(流動性)の割合から試算してみると約70米ドルとなり、取引所での現在の価格水準(約44米ドル)と比較すると割安水準と見ることもできる。
《DM》