韓国最大のメッセージ・アプリ「カカオトーク」、10月から仮想通貨取引所を開設
韓国最大手のメッセージ・アプリ「カカオトーク」を基盤として証券取引サービスを提供する「カカオストック」の運営企業が、「Upbit」という仮想通貨取引所を10月にローンチする予定であることが報道された。Upbitはアメリカの大手仮想通貨取引所Bittrexと提携し、ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、リップルなどを含む110以上の仮想通貨取引サービスを提供する予定であり、韓国最大規模の取引所が出現することとなる。
カカオトークはLINEのようなメッセージ・アプリで、韓国ではスマートフォン所有者の9割以上がダウンロードしているという人気アプリだ。カカオストックは、このカカオトークをベースとしてモバイルの株取引サービスを提供しており、こちらも韓国で人気を博している。
今回発表された「Upbit」は、デスクトップの他アンドロイドとiOSのどちらのスマホにも対応し、さらに投資ガイドとしてアルトコイン分析などのサービスも提供する。また、カカオトークの提供する決済サービス「カカオペイ」の認証サービスとも連携されるなど、カカオトークやカカオストックを利用するユーザーも意識したサービスとなりそうだ。
韓国は今年の春以降仮想通貨の取引量が急増し、ビットコインの取引量シェアでは26日時点で日本円(全体の約46.5%)、米ドル(約32.7%)に続く第3位(約7.4%)を占めている(CryptoCompareより)。そのほか、イーサリアム、ライトコインやリップルなどアルトコインの取引量でも存在感を強めている。今回の新しい仮想通貨取引サービスが普及を加速させることとなるのかが注目される。
《SI》