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イーサリアム開発者向け「Devcon3」開催

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イーサリアム

 2017年11月1日~4日、メキシコのカンクンにて仮想通貨イーサリアム(Ethereum)の開発者向けカンファレンス「Devcon3」(「Ethereum Foundation Developers Conference 3」)が開催される。このカンファレンスは、2015年はロンドン、2016年は上海で開催され、今年で3回目となる。

イーサリアムは、スマートコントラクトを利用した分散型アプリケーションを作成するためのプラットフォームとして2015年にローンチされた。内部通貨であるETHは、ビットコイン(BTC)に次いで仮想通貨市場内での時価総額2位の位置を長く維持している。また、このプラットフォームを利用して開発されたプロジェクトが多数誕生しており、2017年以降これらのプロジェクトが多数、多額の資金調達をICO(トークン発行による資金調達)によって成功させた。

今回のカンファレンスのスポンサーにはマイクロソフトが参加する他、イーサリアムネットワークを利用したICOで約100億円近くの資金を調達したStatus(ステータス)が参加。ブロックチェーン技術を法人利用向けに開発する業界団体Hyperledger(ハイパーレッジャー)もスポンサーとして名を連ねている。

イーサリアムは4段階のアップデートを事前告知して開発が進められている。現在、「メトロポリス」と名付けられた3段階目のアップデートが進行中で、10月16日にはこの第一弾目の更新作業が完了した。この内容はプライバシー保護やセキュリティの強化、イーサリアム最大の特徴であるスマートコントラクトの簡易化などの技術改善が含まれている。

現状では、さまざまなサービスやネットワークは企業などの運営母体に管理されている状態である。これに対し、イーサリアムの技術革新が提案するビジョンは、特定の企業や団体などのコントロール下に置かれない「分散」されたネットワークによるサービスを実現するというものである。

イーサリアムというプロジェクトへの期待感は、こうした新たな形のサービスに対する期待感を反映するものと見ることもできる。

今回のカンファレンスでの出席者の一番の期待は、このような技術開発の進捗状況や、アップデートに関する大きな発表である。カンファレンス中に何か新たなサービスや技術開発の進捗に関するポジティブな発表があれば、ETHの市場価格にも影響が出る可能性がある。

《SI》


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