CBOEのビットコイン先物で、ETFにも希望が見えるか
世界最大のデリバティブ取引所、シカゴ・オプション取引所(CBOE)で日本時間12月11日午前8時よりビットコイン先物の取引が開始された。
CBOEの役員の一人は、次なるステップとしてアメリカ証券取引委員会(SEC)からビットコインのETF(上場投資信託)やETN(指標連動証券)の許可が出る可能性について言及している。
ビットコインETFは、アメリカの著名な投資家であるウィンクルボス兄弟による「Winklevoss Bitcoin Trust」として2014年からSECに申請が行われているが、「監視共有契約の欠如」や「市場の規制が必要」等の問題点を指摘されて2017年3月に承認を見送られている。
しかしこれでビットコインのETF化の試みは途切れることなく、8月11日にはニューヨークに本社を置く資産運用会社VanEckが「VanEck Vectors Bitcoin Strategy ETF」を作成してナスダック市場に上場させるという目標を掲げ、SECに申請書類を提出している。
欧州ではアメリカンに先駆け、デンマークの投資銀行であるサクソバンクがビットコインのETNを取り扱っている。今後、アメリカでさらなるビットコイン関連の金融サービスの導入が進むかが注目される。
《SI》