リップルがアルトコイン初となる時価総額1000億ドル超え
リップル(XRP)は1月3日にアルトコイン初となる時価総額1000億ドルを突破した。4日の11時時点(日本時間)では1XRP=3.33ドル、時価総額はおよそ1290億ドルとなっている。直近の24時間でリップルの価格は30%以上の急上昇を見せており、時価総額では3位となったイーサリアム(ETH)に大きく差をつけた。
例によってリップルの取引の多くは韓国市場に集中している。韓国の大手取引所コルビット(Korbit)とビッサム(Bithumb)ではリップルの取引の40%を処理、売買代金は22億ドルを超えている。世界で2番目に大きな取引所であるビッサムでは、リップルの出来高がビットコインの3倍にも及ぶという。韓国はリップルの最大の市場である一方で、10%超の高いプレミアムがついている。
リップル社の最高経営責任者(CEO)でブロックチェーンネットワークの開発責任者でもあるブラッド・ガーリングハウス氏は「リップルは実際の用途において他の仮想通貨と差別化が可能だ」としており、「リップルは国際決済において最も効率的なソリューションである」と述べている。
一方で、リップルが国際銀行間通信協会(SWIFT)に取って代わるには、銀行による支配を受け入れる必要があるため、「SWIFT2.0」へ進化するというビジョンは現実的ではないとの指摘もある。
もし、SWIFTネットワークが会社あるいはプロジェクトとして評価された場合、市場価値は数兆ドルに達するだろう。リップルの現在の市場での評価はSWIFTネットワークに取って代わることを期待したものである。
《DM》