トルコ、独自通貨「トルココイン」の発行を検討
トルコが独自通貨「トルココイン」の発行を検討していることが地元紙アル・モニターの報道により明らかになった。同国の民族主義者行動党(MHP)の副議長で元産業大臣のアフメト・ケナン・タンリクル氏が、トルココイン発行を提案する詳細なレポートを作成したという。
トルコ政府は仮想通貨をマルチ商法に例え、市民に関与しないよう警告するなど、これまで仮想通貨に対して否定的な姿勢を取ってきた。一方でMHPは反対するのではなく、法規制により市場を管理するべきと主張してきた。タンリクル氏はアル・モニターに対し「世界は新たなデジタルシステムの構築に向け進歩し続けている。遅れをとる前に独自のデジタルシステムと仮想通貨を作る必要がある」と語った。
これに先立ち7日には、経済を監督する同国の副首長、メフメト・シムシェキ氏も、自国の仮想通貨の発行を予定していることを明かしている。
世界では20日にベネズエラ政府が、仮想通貨「ペトロ」の発行を開始したばかり。また、21日にはイランの情報通信技術省のジャロミ大臣がツイッター上で同国初のデジタル通貨の発行に向けて検討を行っていることを明かした。
《MT》