仮想通貨の規制を急ぎ過ぎてはいけない=CFTC金融商品研究室ディレクター
米商品先物取引委員会(CFTC)の金融商品研究室ディレクターを務めるダニエル・ゴーファイン氏が18日、米議会下院の農業委員会の公聴会にて、仮想通貨に関する規制の制定を慎重に進めるべきであると強調したことが明らかになった。米情報サイトのコインデスクなどが報じている。同氏は早期に法規制を求める声があることを認識しているとしながらも、規制が的を外し、イノベーションを阻害することのないよう思慮深いアプローチが必要との考えを伝えたという。
CFTCについては6月、ビットコインの価格が人為的操作により歪められている可能性を疑い、複数の取引所に取引データの提出を求めたことが米有力経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によって報じられた。米司法省と連携の上、調査を行っていると伝えられている。
また5月には、CFTCのコミッショナーを務めるブライアン・クインテンツ氏が仮想通貨の規制を巡って、米証券取引委員会(SEC)と連携していることを明らかにした。
SECは、ビットコインETFについて、これまで全ての上場申請を却下するなど慎重な姿勢をとってきたが、6月にはシカゴ・オプション取引所(CBOE)がビットコインETFに関する申請を行ったことを受けて、ビットコインETFについての意見聴衆を開始しており、前向きな検討が行われる可能性が出てきた。CFTCと同様に、仮想通貨について、リスクを抑えながらもイノベーションを進めたい方針であると見られている。
《MT》