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ベネズエラ、通貨の単位を5桁切り下げ 仮想通貨ペトロがボリバル・ソベラノの価値を支える

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ベネズエラ

 南米のベネズエラ政府は25日、通貨の単位を5ケタ切り下げる「デノミ」を実施すると発表したことが日経新聞の報道により明らかになった。ハイバーインフレが続く同国では、3月から3ケタ切り下げるとしてきた。だが、国際通貨基金(IMF)が「同国のインフレ率は2018年末までに100万%に達する」との見方を示すなど、物価の上昇が加速しており、対応しきれないと判断したようだ。

同国のマドゥロ大統領は昨年12月初旬、原油を裏付けとする仮想通貨「ペトロ」の発行を表明、1月6日には1ペトロにつき1バレルの原油を裏付けとして100万ペトロの発行を命じている。そして2月にペトロを立ち上げ、今年6月4日から新通貨「ボリバル・ソベラノ」を導入している。

今回の発表でマドゥロ大統領は、8月20日に現在流通する10万ボリバルを新通貨1ボリバル・ソベラノに切り替えるとしている。8月4日付で1000ボリバルを1ボリバル・ソベラノに切り替えるとしてきた従来の計画を変更したようだ。

同報道によれば、マドゥロ大統領は仮想通貨「ペトロ」がボリバル・ソベラノの価値を支えると説明したという。世界最大級の埋蔵量を誇る原油を裏付けとするペトロと結びつけることにより、通貨の信用性を高める考えだとみられている。

ハイパーインフレに加え、EU・米国からの制裁に直面しているベネズエラでは、政府が発行するボリバルの代わりにビットコインが大量に使用されている。特に今年4月~6月は、ビットコインの購入量が急増。金融システムが破綻している国においては、自国通貨よりも仮想通貨のほうが保存価値があるとみられ、旺盛な需要につながっている。

《HH》


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