米証券TDアメリトレード、仮想通貨取引所に参入
米国のオンライン証券会社、TDアメリトレードは3日、ビットコインの現物、先物取引を供給する取引所ErisXへの戦略投資計画を発表した。高頻度取引で有名なトレーディング会社、Virtu financialも仮想通貨取引所への出資を検討しているという。
TDアメリトレードは運用資産1.2兆ドル規模の証券会社で、口座数は1100万に達している。
同社の先物・為替部門のマネージングダイレクター、マッケンジー氏は、相場が膠着している中、「顧客は変動の激しいデジタル通貨商品をポートフォリオに含む方法を引き続き探している、取引への要望が絶えない」と、CNBCに語った。「我々は完璧に規制され、資本市場の感覚が得られるプラットフォームを探している」とした。
ビットコインへの需要は昨年12月ほどではないにしても、依然見られると指摘。「我々は顧客のデジタル通貨商品取引へのアクセスへの要望に応えたい」と加えた。
ErisXは引き続き規制当局の承認待ち。この商品の特徴は先物とビットコイン商品現物、相互のアクセスが可能になること。ErisXはビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコインのトレーディング、預金、引き出しを支援。
相場が低迷しているにもかかわらず、大小問わず米国証券会社の仮想通貨ビジネスへの参入意欲が目立つ。機関投資家の参入期待も根強く、仮想通貨ビットコインは4日、底堅い展開で、前日比2.04%高、6500ドル台を回復した。
《KY》