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ビットコイナーと税理士の狭間で

第16回「仮想通貨元年の確定申告アフター」

所得税の口座引き落としも4/20に完了?し、納税まで含めた仮想通貨通貨元年の申告が一通り終わりました。

しかし、申告期限は過ぎたあとでも、申告をしておきたいということで依頼があるような状況です。

申告期限は過ぎてしまっていますが、自主的に申告をすれば無申告加算税は5%で済みます(+延滞税)。

▼国税庁HP:No.2024 確定申告を忘れたとき
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2015/taxanswer/shotoku/2024.htm

先日、仮想通貨の税金の話をする場があったのですが、その中で、税理士に仮想通貨の損益計算を断られてやっていない、そもそも確定申告をする認識がない人が多いことが見受けられました。
その根底には、仮想通貨だからバレないだろうし、周りも申告をしていないようだし、感覚的には利益はそれほど大きくないので自分は大丈夫というのがあるようにも感じます。

▼金融庁:「仮想通貨交換業等に関する研究会」(第1回)説明資料(日本仮想通貨交換業協会)
https://www.fsa.go.jp/news/30/singi/20180410-3.pdf



一方、税理士に仮想通貨の損益計算を断られたように申告しようにも簡単にはいかないのが法律(税法)が整っていない今です。

私自身、整理しても整理しても終わんねー、人のデータ見たところで、あなたが知らんもんは私も知らんで、税金は高いだのなんだので、1件を処理するだけでも時間がかかってしまう現状です。
自分のやったことなのに忘れていることは多々あります。
少しだけ使った取引所の存在、実際に使ってみた仮想通貨決済など、覚えているつもりでも忘れてしまうものです。

取引所の売買以外のやりとりをちゃんと記録しておくだけでも全然違ってきます。そこが記録されているだけで、処理もはやく、税金も無駄に払わないですむ可能性が出てきます。今年も仮想通貨のトレード等で携わっていくのであれば、いまからちゃんと記録しておきましょう。

結局、自分自身で情報の紐付けをすることなので、過度の期待をしても税理士があなた以上に知っていることはほぼありません。

立場を考えなければ、きちんとやらなくても、取引所の売買は取引履歴をダウンロードさえできれば、ざっくりとした計算で、大きい所はきちんとおさえて、あとは自分が税金をどこまで納めないように削っていくかというやり方で、判断(選択)してやっていければなぁと・・・。

仮想通貨の価格面からすれば、今後どうなっていくのかはさっぱりわかりません。仮に右肩上がりに上昇していくという予測に立つならば、利益(所得)は大きくなります。持って(買って)、売って、税金を支払うまでが一連の流れです。

大きくなればなるほど、保有しているときのGOXリスク(盗難や秘密鍵の紛失等)だけではなく、税務リスクも高まります。

仮想通貨元年と呼ばれるスタートから申告をしない税務リスクを抱えちゃっている状態でのGOXリスク、2年後、3年後、5年後、7年後、雪だるま式に税務リスクが増えないことを願います。

▼「ビットコイナーと税理士の狭間で」をご覧のみなさまへ
当コラムで取り上げて欲しい話題、また丸山先生へのメッセージ・ご感想などあればこちらからご投稿ください。

丸山正行税理士事務所

プロフィール

丸山正行

丸山 正行

Masayuki Maruyama

丸山正行税理士事務所 代表(ビットコイナー税理士)

2012年08月 税理士試験合格(簿記論、財務諸表論、法人税、所得税、消費税)
2014年01月 税理士登録
2015年05月 ビットコイナー
2016年08月 TAKARAで初トークンをゲット
2016年11月 ペペコイナー
2017年02月 税理士報酬をビットコインで初決済
2017年04月 メモリーチェイナー
2017年04月 エコビットコイナー

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