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【NEM Meetup JAPAN 2018 in 東京】開催レポートのご紹介

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NEM

 2018年1月26日、大手取引会社コインチェックから580億円相当のNEMが流出するという仮想通貨ハッキング被害のなかで過去最大額の事件が起こりました。その2日後である1月28日、以前より予定されていた東京・六本木でのNEMミートアップは当初の予定通り開催され、120名ものNEMberが集まったこの会では、そのコミュニティの重要な役割を再認識する場となったようです。




NEMの普及、技術/投資リテラシーの向上、Nemberの親睦を深めることを目的に活動している団体「NEMミートアップJAPAN」より、当日の様子をまとめたレポートをいただきましたので、こちらでも写真を交えてご紹介していきたいと思います。


【NEM Meetup JAPAN 2018 in 東京 開催概要】
 主催:NEM Meetup JAPAN、NEM.io Foundation
 日程:2018年1月28日(日) 開場13:45 開演14:30
 場所:東京・六本木 Speee Lounge
 来場者数:120名
 料金:懇親会なし4000円 懇親会あり5000円
 レポート提供:ザ・ニンヂャさん(@cryptoZZ

■はじめに


NEMミートアップは、福岡に次いで2回目の開催です。今回は、改めてコミュニティの役割というものを考えさせられたイベントでした。

イベントの2日前、Coincheck社が580億円分のXEMをハッキングされるという衝撃的なニュースが飛び込み、メディアはトップニュースとして伝え、界隈に激震が走りました。取引所のセキュリティが破られたということが問題なのですが、NEMが危ないといった誤った情報によるミスリードも一部で見受けられました。

私たちにとって非常に幸運だったことは、事件の直後にミートアップが開催され、NEM財団の副代表のJeffから日本の人たちに直接語る場があったことです。Jeffから述べられた「NEMでできることは何一つ変わってはいない」というメッセージには非常に意味があり、NEMberは改めてこれを認識した形となりました。



■勉強会

まずはNEMについて基本編・投資編・技術編なる勉強会から。



【基本編(MasaNem@仮想通貨)】
NEMの作る経済圏というものはどういうものか、POIとは、NEMブロックチェーンを用いたテクノロジーについて、Nano Walletの機能などについての説明がされました。

【投資編(製作:トレスト、発表:ザ・ニンヂャ)】
XEMの市場価格の飛躍と安定を実現する上で、XEMの需給が今以上に高まることは重要です。投資編では、XEMの市場価格にのみ着目するばかりではなく、NEMに関連した国内外の様々なプロジェクトや取り組みが紹介され、NEMが持つポテンシャルについて改めて認識できる内容でした。

【技術編(Daoka@OpenApostille)】
ここではより深いNEMの機能について、NEMとEtherealとの比較や、マルチシグネチャ、モザイクといった標準化された機能、エンジニア界隈で急速にNEMへの関心が高まっている背景などが説明されました。NEMのAPIはとても強力であることから、エンジニアはこれまでのノウハウをベースに様々なものを開発しています。開発面における今後の更なる盛り上がりを予感させてくれる内容でした。

■ゲストスピーチ

つづいて、Loyalcoin CEO Patrick Palacios、NEM.io Foundation 副代表 Jeff McDonaldからのゲストスピーチ。



【Loyalcoin CEO Patrick Palacios】
Loyalcoinチームがフィリピンから来日し、CEOのPatrickからなぜEthereumでなくNEMを使うに至ったのか、NEMでなければいけない理由などが語られ、またブロックチェーン開発担当のAnthonyからは、Walletアプリを用いての解説など実用面に関する説明もされました。

Loyacoinは、既にフィリピンでスターバックスや、ファミリーマートなど様々な企業と提携しており、ポイントカード(システム)の分野で実績を持っています。彼らがこれから世界規模で展開していく上でNEMに着目している点は、実ビジネスの場でどのようにNEMが活用されるのかを知ることができ、参加者にとっては大変関心のある内容であったと言えます。



【NEM.io Foundation 副代表 Jeff McDonald (Skype中継)】
まずJeffから、Coincheckの問題発覚後のNEM財団と彼らのやりとりに関して、Coincheckは非常に困難な状況下でもプロフェッショナルかつ透明性を持った対応をしていたという点が挙げられました。そして、この事件がNEMの技術や安全性について何ら影響するものでなく、NEMはこれからも同じ方向を向いているという点が強調されました。

また、NEMブロックチェーンでできること、どのような問題をNEMが解決できるか、BitcoinやEtherealとの比較、エコシステムについて、そして、ブロックチェーンセンターマレーシアの開設や、コミュニティファンド、ハッカソンなどNEMの盛り上がり、コミュニティの拡大、新しい開発者の参画、NEMブロックチェーンの拡張性など明るいトピックについても多く語られました。

■トークセッション

Q&Aセッションでは、Twitterで事前に寄せられた質問と、会場の参加者が直接質問する形式で行われました。カタパルトが実現するプラットフォームとしての更なる可能性や、今後のハーベスティングの条件について、また盗まれたXEMの追跡に協力しているMIZUNASHI RIN氏に関して公開できる範囲内での説明、他にも様々な質問がありました。

NEMのトップとコミュニティが直接やりとりできるのは、ミートアップならではと言えます。

■NEMグッズ販売会

会場では、オリジナルグッズの販売会も。参加者は事前にNem WalletにXEMを入金することでXEM決済による買い物を楽しめます。今回のミートアップには6名の方が出展され、NEMコミュニティを少しでも盛り上げようと皆さん頑張って下さっていました。参加者も商品を手にとって、みなさん笑顔で買い物していたのが印象的です。





■懇親会

これまでの緊張した空気とは打って変わり、お酒を手にNEMを好きな人同士が楽しく会話できる暖かい会となりました。参加者の中には普段Twitter上でしか知らない人たちと会うことができ、感激したという人もいました。




このNEM Meetup JAPAN 2018、2月24日(土)には大阪で、2月26日(月)には名古屋で開催されるようです。ご興味のある方、詳細は以下からどうぞ。






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